【スポーツで起こる膝の靱帯損傷とは?原因・症状・スポーツ復帰までの考え方|豊川市ふうりん接骨院】
2026/10/07
スポーツ中に膝をひねってしまった。
「ブチッ」という感覚がして、その後から膝が腫れてきた。
切り返しや着地をしたときに膝がガクッとした。
相手との接触で膝が内側や外側へ大きく曲がってしまった。
このようなスポーツ中の膝のケガで注意したいものの一つが、膝の靱帯損傷です。
膝には身体を支えながら、走る・止まる・跳ぶ・着地する・方向転換するといった動作を安定して行うために重要な靱帯があります。
特にスポーツでは、
・前十字靱帯(ACL)
・後十字靱帯(PCL)
・内側側副靱帯(MCL)
・外側側副靱帯(LCL)
などを損傷することがあります。
同じ「膝の靱帯損傷」でも、傷めた靱帯や損傷の程度によって症状やスポーツ復帰までの考え方は異なります。
今回は豊川市のふうりん接骨院が、スポーツで起こる膝の靱帯損傷について詳しく解説します。
膝の靱帯は何のためにある?
膝関節は主に、大腿骨・脛骨・膝蓋骨によって構成されています。
膝は曲げ伸ばしをするだけの単純な関節のように見えますが、実際には曲げ伸ばしに伴ってわずかな回旋や滑りなども起こります。
さらにスポーツでは、
「急に止まる」
「方向転換する」
「ジャンプから着地する」
「相手と接触する」
など、膝にさまざまな方向から力が加わります。
そのときに膝が必要以上に動かないように支えている組織の一つが靱帯です。
筋肉は自分で力を入れて関節を動かしたり支えたりできますが、靱帯は関節が過剰に動くのを制限する役割を持っています。
そのため、スポーツ中に膝へ強い力が加わると靱帯が伸ばされたり、部分的あるいは完全に損傷したりすることがあります。
膝にある代表的な4つの靱帯
① 前十字靱帯(ACL)
前十字靱帯は、膝関節の中央付近にある重要な靱帯です。
主に脛骨が大腿骨に対して前方へ移動しすぎることや、膝の過度な回旋を抑える働きがあります。
前十字靱帯損傷は、スポーツでよく知られている膝の大きなケガの一つです。
特に、
・サッカー
・バスケットボール
・バレーボール
・ハンドボール
・ラグビー
・スキー
・体操
など、ジャンプ・着地・急停止・切り返しが多い競技では注意が必要です。
また、キックボクシング、MMA(総合格闘技)ジークンドなどの武術や格闘技の現場でいわゆる「関節蹴り」にて膝に大きな外傷がかかった際にも起こります。
前十字靱帯は接触しなくても損傷する。
ACL損傷というと、相手選手との激しい接触を想像する方もいるかもしれません。
しかし、実際には相手と接触していない場面でも発生します。
例えば、
ジャンプから着地した瞬間に膝が内側へ入る。
走っていて急に方向転換する。
急停止しようとして膝をひねる。
このような動作でも前十字靱帯に大きな負荷が加わることがあります。
② 後十字靱帯(PCL)
後十字靱帯は前十字靱帯と交差するように位置しています。
主に脛骨が後方へ移動しすぎるのを防ぐ役割があります。
スポーツでは、転倒した際に膝を曲げた状態で脛の前側を強くぶつけるなどの場面で損傷することがあります。
また、ラグビーや格闘技など接触の多い競技でも注意が必要です。
前十字靱帯損傷と比べると気付きにくいケースもあるため、強い衝撃を受けた後から膝の違和感が続く場合には注意しましょう。
③ 内側側副靱帯(MCL)
内側側副靱帯は、その名前の通り膝の内側にあります。
膝が外側から押されて、内側へ崩れるような力に抵抗する役割があります。
例えばサッカーやラグビーなどで、
「相手選手が膝の外側からぶつかった」
という場面で損傷することがあります。
どのスポーツでも起こりますが、柔道の体落とし、着地のスポーツや走行中にコンタクトした際が多いです。
このような場合に、膝の内側が引き延ばされる状態で膝が大きく内側へ入った場合には負担が加わります。
MCLを傷めると、膝の内側に痛みや圧痛が出ることがあります。
④ 外側側副靱帯(LCL)
外側側副靱帯は膝の外側にあり、膝が外側へ開きすぎるのを防ぐ働きがあります。
MCLと比較すると単独で損傷するケースは多くありませんが、膝に大きな力が加わった際には他の組織と一緒に傷めることがあります。
膝の外側に強い痛みがある場合でも、外側側副靱帯だけが原因とは限りません。
半月板や筋肉、腱などさまざまな組織が存在するため、どのような動作で傷めたのかを確認することが大切です。
膝の靱帯損傷でみられる症状
膝の靱帯を損傷した際には、損傷した靱帯や程度によって症状が異なります。
代表的なものとして、
・膝の痛み
・膝の腫れ
・曲げ伸ばしがしにくい
・膝に力が入りにくい
・歩くと痛い
・膝が不安定に感じる
・膝がガクッとする
・方向転換が怖い
・ジャンプからの着地に不安がある
などがあります。
特にACL損傷では、受傷時に「ブチッ」「パキッ」などの感覚や音を感じる場合があります。
ただし、音がしたから必ず靱帯が切れているというわけではありません。
反対に、大きな音がしなかったから靱帯損傷ではないとも言い切れません。
「少し歩けるから大丈夫」と判断しない
スポーツ中に膝をひねった後、
「歩けるから大丈夫」
と、そのまま競技を続けてしまうケースがあります。
しかし、歩けるかどうかだけでケガの程度を判断することはできません。
膝には靱帯だけでなく、
半月板・関節軟骨・骨・筋肉・腱
など多くの組織があります。
また、一つの組織だけでなく複数の組織を同時に傷めている場合もあります。
強く膝をひねった後に腫れが出た場合や、膝の不安定感がある場合、体重をかけると強く痛む場合などは、無理にスポーツを続けないことが大切です。
膝の靱帯損傷と半月板損傷は同時に起こることもある
膝を強くひねった際には、靱帯だけではなく半月板にも負担が加わることがあります。
半月板は大腿骨と脛骨の間にあり、膝に加わる負荷を分散したり、関節の安定性に関わったりする重要な組織です。
そのため、
「膝の靱帯損傷だと思っていたら半月板も傷めていた」
というケースもあります。
膝の引っかかり感やロッキング、曲げ伸ばしがしにくいといった症状がある場合には、半月板など他の組織についても考える必要があります。
※半月板損傷については別の記事で詳しく解説します。
膝を傷めた直後はどうしたらいい?
スポーツ中に膝を傷めた直後は、まず競技を中止して状態を確認しましょう。
無理に曲げ伸ばしをしたり、
「動かせば治るだろう」
と何度もスクワットしたりする必要はありません。
受傷直後は、現在では「POLICE」という考え方が用いられます。
POLICEとは?
P:Protection(保護)
傷めた部分を保護します。
OL:Optimal Loading(適切な負荷)
完全に動かさないのではなく、状態に応じて適切な負荷を考えます。
I:Ice(冷却)
必要に応じて冷却を行います。
C:Compression(圧迫)
腫れなどの状態を確認しながら適切に圧迫します。
E:Elevation(挙上)
患部を心臓より高い位置にするなどして対応します。
ただし、ケガの状態によって対応方法は異なります。
強い腫れや痛み、明らかな変形などがある場合には自己判断だけで対応せず、医療機関を受診しましょう。
こんな場合は医療機関へ
膝のケガでは、必要に応じて画像検査などによる確認が重要です。
特に、
・強い腫れがある
・体重をかけられない
・膝がほとんど曲げ伸ばしできない
・膝がロックして動かない
・明らかな変形がある
・膝が何度もガクッとする
・受傷時に強い衝撃があった
・数日経っても症状が強い
といった場合には、整形外科などの医療機関で状態を確認することをおすすめします。
必要に応じてX線やMRIなどの検査が行われます。
特に靱帯や半月板などはX線だけでは状態を確認できない場合があるため、症状や徒手検査などを踏まえてMRIが検討されることもあります。
膝の靱帯損傷は「痛みがなくなった=スポーツ復帰」ではない
ここはスポーツをしている方に特に知っていただきたいポイントです。
膝の痛みが落ち着いてくると、
「もう走れる」
「そろそろ試合に出ても大丈夫そう」
と思うかもしれません。
しかし、痛みが少ないことと、スポーツに必要な動作が十分にできることは別です。
スポーツでは、
走る
↓
止まる
↓
切り返す
↓
ジャンプする
↓
着地する
↓
再び動き出す
といった動作を瞬間的に行います。
そのためスポーツ復帰を考える際には、痛みだけではなく、
・膝の曲げ伸ばし
・太ももの筋力
・左右差
・片脚での安定性
・バランス
・ジャンプ
・着地
・切り返し
・競技特有の動作
などを段階的に確認することが重要です。
なぜ膝だけを見ないことが大切なのか?
膝を傷めたのだから、
「膝だけをケアすればいい」
と思うかもしれません。
しかしスポーツ動作では、膝だけが単独で動いているわけではありません。
例えばジャンプから着地するときには、
足首
↓
膝
↓
股関節
↓
骨盤・体幹
などが連動して衝撃を受け止めています。
・足首が硬く十分に動かない
・股関節をうまく使えない
・体幹が大きく傾く
・片脚でバランスを保てない
このような状態では、着地や切り返しの際に膝へ負担が集中しやすくなることがあります。
「膝が内側に入る」動作にも注目
スポーツの膝トラブルを考えるうえで確認したい動きの一つが、膝が内側へ入る動作です。
スクワットや片脚着地などをしたときに、
「膝が内側へ大きく入ってしまう」
ことがあります。
この動きは膝だけの問題とは限りません。
股関節周囲の筋力や使い方、足部・足関節の動き、体幹のコントロールなど、複数の要素が関係している可能性があります。
そのため、単純に
「膝を内側に入れないようにする」
だけではなく、なぜその動きになっているのかを確認することが大切です。
ふうりん接骨院ではスポーツ動作まで確認します
豊川市のふうりん接骨院では、スポーツによる膝のトラブルについて、膝だけを見るのではなく身体全体の動きを確認します。
例えば、
・足首の可動性
・膝の動き
・股関節の動き
・骨盤の動き
・体幹の安定性
・左右差
・片脚立ち
・スクワット
・ランジ
・ジャンプ
・着地動作
など、必要に応じてスポーツ動作を確認します。
競技によって必要な動作は異なるため、全員に同じ運動を行うのではなく、その方が行っているスポーツや目標に合わせて考えていきます。
ボルダリングでも膝のケガには注意
ふうりん接骨院ではボルダリングをしている方の身体の相談にも対応しています。
ボルダリングでは上半身のケガが注目されやすいですが、膝にも負担が加わります。
例えば、
・高い位置からの着地
・マットへの着地で膝をひねる
・ヒールフック
・ハイステップ
・ドロップニー
・足を残した状態で身体を回旋する
などです。
特に足がホールドに固定されたような状態で身体だけが回ると、膝に回旋方向の力が加わることがあります。
また、着地の際に膝だけで衝撃を受け止めるのではなく、股関節や足首も使って衝撃を分散することが重要です。
膝のケガからスポーツ復帰するために
膝の靱帯損傷後のスポーツ復帰では、
「痛くないから復帰」
ではなく、
「競技に必要な動作を安全に行える状態を段階的に確認する」
という考え方が大切です。
例えば、
歩行
↓
軽いスクワット
↓
片脚動作
↓
軽いジョギング
↓
ジャンプ
↓
着地
↓
方向転換
↓
競技特有の動作
というように、状態に合わせて段階を上げていきます。
もちろん、損傷の程度や治療方針によって復帰までの流れは異なります。
前十字靱帯損傷などで手術を行った場合には、医師や理学療法士などの指示に従いながらリハビリを進めることが重要です。
膝の靱帯損傷を予防するために意識したいこと
すべての靱帯損傷を防ぐことはできません。
特に接触によるケガなど、予測が難しいケースもあります。
一方で、スポーツに必要な身体の使い方を練習しておくことは大切です。
例えば、
・股関節を使った着地
・膝とつま先の向き
・片脚でのバランス
・太ももや臀部の筋力
・足首の動き
・体幹の安定性
・ジャンプからの着地
・切り返し動作
などです。
特にジュニア世代では、筋力トレーニングだけではなく「正しく身体を使う練習」も取り入れていきましょう。
まとめ|スポーツ中の膝の痛みをそのままにしない
膝には、
前十字靱帯(ACL)
後十字靱帯(PCL)
内側側副靱帯(MCL)
外側側副靱帯(LCL)
など、関節を安定させる重要な靱帯があります。
サッカーやバスケットボール、バレーボール、ラグビー、体操、ボルダリングなどでは、着地・切り返し・接触などによって膝へ大きな負担が加わることがあります。
スポーツ中に膝を強くひねった場合は、
「歩けるから大丈夫」
と判断せず、腫れや不安定感、曲げ伸ばしの状態などを確認しましょう。
また、スポーツ復帰では痛みだけを見るのではなく、足首・膝・股関節・体幹の連動や、ジャンプ・着地・切り返しといった競技動作まで段階的に確認することが重要です。
豊川市でスポーツによる膝の痛みや、スポーツ復帰に向けた身体の使い方についてお悩みの方は、ふうりん接骨院までお気軽にご相談ください。
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ふうりん接骨院
住所:愛知県豊川市小坂井町大堀38−1
モデスト コザカイ 102
電話番号:0533-95-0192
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