手首・指の痛みや違和感について
手首・指の痛みでお悩みではありませんか?
手首や指は、日常生活から仕事、スポーツまで、さまざまな場面で使用する身体の部位です。
物を持つ、つかむ、握る、押す、引く、指先で細かい作業をするといった動作には、手首や指の関節・筋肉・腱・靱帯などが複雑に関係しています。
そのため、手首や指に痛みが生じると、日常生活のちょっとした動作にも支障が出ることがあります。
手首の小指側が痛む場合
手首の小指側には、手関節の安定性を支えるTFCC(三角線維軟骨複合体)や腱、靱帯などがあります。
手首をひねる動作や、手をついて体重を支える動作では、小指側に負荷がかかることがあります。
★このような症状はありませんか?
・ドアノブを回すと痛い
・タオルを絞ると小指側が痛む
・床に手をつくと痛い
・手首をひねると痛い
・手首を動かすと引っかかる感じがする
・スポーツ中に手首の小指側が痛む
このような症状では、TFCC損傷や尺側手根伸筋腱の障害などが関係している可能性があります。
特に、テニス・ゴルフ・ボルダリングなど、手首に繰り返し負荷がかかるスポーツでは注意が必要です。
指の付け根や関節が痛む場合
指には複数の関節があり、それぞれの関節を支える靱帯や、指を曲げ伸ばしする腱が存在しています。
これらの組織に負担がかかることで、指の痛みや動かしにくさが生じることがあります。
★このような症状はありませんか?
・指を曲げると付け根が痛い
・指の曲げ伸ばしで引っかかる
・指の関節が腫れている
・指を握り込むと痛い
・朝起きると指が動かしにくい
・指先の関節が変形してきた
指の付け根の痛みや引っかかりでは、ばね指などの腱鞘炎が関係している場合があります。
また、指の第一関節や第二関節に痛みや変形がある場合には、ヘバーデン結節やブシャール結節などが考えられます。
ただし、関節の腫れや朝のこわばりが複数の指にみられる場合は、関節リウマチなどの炎症性疾患が関係していることもあります。
手や指にしびれがある場合
手や指のしびれは、筋肉や関節の問題だけでなく、神経への圧迫や刺激によって生じることがあります。
手には主に以下の3つの神経が関係しています。
■正中神経
親指・人差し指・中指・薬指の親指側などの感覚に関係しています。
手根管症候群では、これらの指にしびれが生じることがあります。
■尺骨神経
小指や薬指の小指側などの感覚に関係しています。
肘部管症候群やギヨン管症候群などでは、小指側のしびれがみられる場合があります。
■橈骨神経
手の甲の親指側などの感覚に関係しています。
橈骨神経の障害では、手の甲側のしびれや、障害部位によっては手首・指を伸ばす筋力の低下が生じることがあります。
また、首の神経が影響して手や指にしびれが生じる場合もあります。
そのため、手や指のしびれを評価する際には、手首だけでなく、肘・肩・首などの状態を確認することも重要です。
日常生活で手首・指に負担がかかる動作
手首や指の痛みは、スポーツをしている方だけに起こるものではありません。
日常生活や仕事での繰り返し動作によっても、負担が蓄積することがあります。
■パソコン・スマートフォンの操作
長時間のキーボード操作やマウス操作、スマートフォンの使用では、指や手首を繰り返し動かします。
同じ姿勢が続くことや、作業量が急に増えることが症状に関係する場合があります。
■家事・育児
料理・洗濯・掃除・抱っこなどでは、手首を曲げたり、親指を大きく広げたりする動作が繰り返されます。
特に、手首を不自然な角度で使用し続けると、腱や関節に負担がかかることがあります。
■仕事での反復動作
工具の使用、重量物の運搬、細かな手作業などでは、握る力や手首の安定性が求められます。
作業内容だけでなく、作業時間や休息の取り方も重要です。
スポーツによる手首・指の痛み
スポーツでは、日常生活よりも大きな力や繰り返しの負荷が手首・指に加わることがあります。
特に、以下のような競技では手首や指の障害がみられます。
■ボルダリング・クライミング
ボルダリングでは、小さなホールドを保持するために、指の屈筋腱やプーリー(腱を骨の近くに保持する靱帯性の組織)に大きな負荷がかかります。
特に、カチ持ち(クリンプ)やポケットホールドでは、指に局所的な負担が集中することがあります。
代表的な障害として、A2・A4プーリー損傷、屈筋腱の障害、指関節の捻挫などがあります。
■テニス・バドミントン
ラケットを握る動作や、手首を繰り返し使用する動作によって、手首周囲の腱や関節に負担がかかることがあります。
■ゴルフ
クラブを握る動作やスイング時の衝撃によって、手首の小指側や親指側に痛みが生じる場合があります。
■野球
投球・打撃・捕球などの動作では、手首や指に瞬間的な負荷がかかります。
特に、捕球時の突き指や、打撃時の手首への負担などに注意が必要です。
手首・指の痛みは原因を確認することが重要
手首や指の痛みは、同じ場所に症状があっても原因が異なる場合があります。
例えば、手首の小指側が痛む場合でも、TFCCの問題、腱の障害、関節の問題など、複数の可能性が考えられます。
そのため、痛みのある部分だけでなく、
次のような点を確認することが重要です。
・痛みが生じたきっかけ
・痛みの場所と範囲
・関節の動く範囲
・筋力や握力の状態
・腱や靱帯への負荷
・しびれなどの神経症状
・日常生活やスポーツでの使用状況
・肘・肩・肩甲骨などの動き
ふうりん接骨院では、手首・指の状態だけでなく、必要に応じて肘・肩・体幹などの動きも確認し、身体全体の機能を考慮した評価を大切にしています。
なお、転倒後の強い痛みや変形、急激な腫れ、指が動かせない状態、しびれや筋力低下が進行している場合などは、骨折・腱断裂・神経障害などの可能性があるため、早めに整形外科などの医療機関を受診することが重要です。
豊川市のふうりん接骨院では、日常生活での手首・指の痛みから、ボルダリングをはじめとするスポーツによる障害まで、一人ひとりの状態に合わせた身体機能の評価と施術・運動指導を行っています。
手首・指の構造と痛みが起こる仕組み
手首・指は多くの骨・関節・筋肉・腱によって支えられています
手首や指は、日常生活の中でも特に細かな動きが求められる部位です。
物をつかむ、握る、つまむ、押す、引っ張るといった動作だけでなく、スポーツでは大きな力を受け止める役割も担っています。
こうした複雑な動きを可能にしているのが、骨・関節・靱帯・筋肉・腱・神経などの組織です。
これらが協調して働くことで、手首や指は安定性を保ちながら、さまざまな方向へ動くことができます。
しかし、一部の組織に繰り返し負担が加わったり、関節の動きや筋肉の働きに問題が生じたりすると、痛みやしびれ、動かしにくさなどの症状につながることがあります。
ふうりん接骨院では、痛みのある部分だけでなく、手首・指の構造や動作の特徴を踏まえて身体の状態を確認しています。
手首を構成する骨と関節
手首には8個の手根骨があります
■近位列(前腕に近い側)
・舟状骨
・月状骨
・三角骨
・豆状骨
■遠位列(指に近い側)
・大菱形骨
・小菱形骨
・有頭骨
・有鉤骨
これらの骨が組み合わさることで、手首は曲げる・反らす・左右に倒すといった動作が可能になります。
特に手首の動きには、橈骨手根関節や手根中央関節が重要な役割を担っています。
また、手首の小指側には、尺骨と手根骨の間で衝撃を分散し、関節の安定性を支える**TFCC(三角線維軟骨複合体)**という組織があります。
TFCCに負担が加わると、手首をひねる動作や、手をついて体重を支える動作などで痛みが生じることがあります。
【手首の関節は複数の関節が連動して動く】
手首の動きは、1つの関節だけで行われているわけではありません。
複数の手根骨がわずかに動きながら連動することで、滑らかな手首の運動が可能になります。
そのため、特定の関節の動きが制限されると、周囲の関節や筋肉に負担が集中することがあります。
指を構成する骨と関節
■MP関節(中手指節関節)
指の付け根にある関節です。
指を曲げ伸ばしするだけでなく、指を開いたり閉じたりする動きにも関わります。
■PIP関節(近位指節間関節)
人差し指から小指までの第2関節にあたります。
物を握る際に大きく曲がり、指の把持機能に重要な役割を果たします。
■DIP関節(遠位指節間関節)
人差し指から小指までの第1関節にあたります。
細かな指先の動きに関わる関節です。
この関節では、加齢などに伴う変形性関節症によって、ヘバーデン結節が生じることがあります。
■親指のCM関節(母指手根中手関節)
親指の付け根に位置する関節です。
親指を他の指と向かい合わせる動きに重要で、物をつまむ、握るといった動作を支えています。
この関節に繰り返し負担が加わると、母指CM関節症などの原因となることがあります。
手首・指を動かす筋肉と腱
手首や指の動きには前腕の筋肉が深く関係しています
手首や指を動かす筋肉の多くは、前腕に存在しています。
これらの筋肉から伸びる腱が手首を通過し、手や指の骨に付着することで、細かな運動が可能になります。
手首・指を安定させる靱帯と支持組織
手首や指には、多くの靱帯が存在しています。
靱帯は骨と骨をつなぎ、関節が過剰に動かないように支える役割を担っています。
手首・指の痛みは、手だけの問題とは限りません
手首や指の痛みは、局所的な組織の損傷だけでなく、身体全体の使い方が関係していることもあります。
例えば、スポーツでは肩関節や肩甲骨、体幹の安定性が不十分な場合、手首や指に過剰な負担が加わることがあります。
ボルダリングでは、足で身体を支える力や体幹の安定性、重心移動の技術なども、指にかかる負担を左右する要素です。
また、日常生活でも姿勢や作業環境、手首の角度などによって、特定の筋肉や腱に負担が集中することがあります。
【そのため、手首・指の痛みを考える際には、次のような視点が重要です】
・手首や指の関節が適切に動いているか
・前腕の筋肉や腱に過剰な負担がかかっていないか
・関節を支える靱帯や支持組織に問題がないか
・神経の圧迫や刺激による症状がないか
・肘、肩、肩甲骨、体幹の動きに問題がないか
・日常生活やスポーツで負担が集中する動作がないか
ふうりん接骨院では、こうした身体のつながりを踏まえ、手首や指の状態だけでなく、必要に応じて肘・肩・体幹などの機能も確認しています。
痛みのある部分だけに注目するのではなく、なぜその部分に負担がかかっているのかを考えることが、適切なケアや再発予防につながります。
なお、骨折や重度の靱帯損傷、神経障害などが疑われる場合には、医療機関での検査や診断が必要です。
まとめ|手首・指の構造を理解することが適切なケアにつながります
手首や指は、多くの骨・関節・筋肉・腱・靱帯・神経が協調することで、複雑な動きを可能にしています。
そのため、同じような痛みであっても、原因となる組織や負担のかかり方は人によって異なります。
ふうりん接骨院では、解剖学的な構造と身体の動きを踏まえ、一人ひとりの状態に合わせた評価と施術を大切にしています。
次の第3項では、手首・指に起こりやすい代表的な疾患やスポーツ障害について詳しく解説します。
手首・指に起こりやすい疾患・スポーツ障害
手首・指の痛みにはさまざまな原因があります
手首や指の痛みは、日常生活での繰り返し動作やスポーツによる負担、加齢に伴う関節の変化、外傷など、さまざまな原因によって生じます。
同じ手首の痛みでも、親指側が痛む場合と小指側が痛む場合では、問題となる組織が異なることがあります。
また、指の曲げ伸ばしで引っかかりを感じたり、関節が腫れたり、手や指にしびれが生じたりする場合には、腱・靱帯・関節・神経などの障害が関係している可能性があります。
ここでは、手首や指に起こりやすい代表的な疾患と、スポーツによって生じる障害について解説します。
ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)
親指側の手首に痛みが生じる代表的な疾患
ドケルバン病は、手首の親指側を通る腱と腱鞘に問題が生じる疾患です。
主に以下の2つの腱が関係しています。
・短母指伸筋腱
・長母指外転筋腱
これらの腱は、手首の親指側にある第1背側コンパートメントというトンネル状の部分を通過しています。
繰り返しの負担などによって腱や腱鞘が肥厚すると、腱の滑走が妨げられ、痛みが生じることがあります。
★主な症状
・親指側の手首が痛む
・親指を広げたり動かしたりすると痛い
・物をつかむと痛みが出る
・タオルを絞る動作がつらい
・親指側の手首に腫れや圧痛がある
育児や家事、パソコン作業など、親指を繰り返し使用する動作で症状が現れることがあります。
また、スポーツでもラケット操作や強い把持動作によって負担が加わる場合があります。
TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)
手首の小指側に痛みが生じる代表的な障害
TFCCは、手首の小指側に存在する軟骨や靱帯などから構成される組織です。
手首の安定性を保ち、尺骨と手根骨の間に加わる衝撃を分散する役割を担っています。
転倒して手をついた際や、手首を強くひねった際などに損傷することがあります。
また、繰り返しの負担や加齢に伴う変性によって症状が現れる場合もあります。
★主な症状
・手首の小指側が痛む
・ドアノブを回すと痛い
・タオルを絞ると痛みが出る
・手をついて体重をかけると痛む
・手首をひねると引っかかりや違和感がある
・握力が低下したように感じる
特にテニス、ゴルフ、野球、ボルダリングなど、手首に回旋や圧迫の負担が加わるスポーツでは注意が必要です。
ただし、小指側の痛みがすべてTFCC損傷によるものとは限りません。
尺側手根伸筋腱の障害や尺骨突き上げ症候群など、ほかの疾患との鑑別も重要です。
ばね指(弾発指)
指の曲げ伸ばしで引っかかりが生じる疾患
ばね指は、指を曲げる屈筋腱と、その腱を保持するプーリーの部分で滑走障害が生じる疾患です。
特に指の付け根にあるA1プーリー付近で問題が生じやすく、指の曲げ伸ばしがスムーズにできなくなることがあります。
★主な症状
・指の付け根が痛む
・指を曲げ伸ばしすると引っかかる
・指を伸ばす際にカクッと動く
・朝起きたときに指がこわばる
・指が曲がったまま伸びにくくなる
親指・中指・薬指などに比較的多くみられますが、どの指にも生じる可能性があります。
症状が進行すると、指の曲げ伸ばしが難しくなることもあります。
繰り返しの把持動作が負担となる場合があり、家事や仕事、スポーツなどで手を頻繁に使用する方にみられます。
また、糖尿病などの疾患との関連も知られています。
母指CM関節症
親指の付け根に痛みが生じる関節疾患
母指CM関節症は、親指の付け根にあるCM関節に変性が生じる疾患です。
CM関節は、親指を他の指と向かい合わせる動作に重要な役割を担っています。
物をつまむ、握る、ひねるといった動作で大きな負担が加わる関節です。
関節軟骨の摩耗や関節の不安定性などによって、痛みや変形が生じることがあります。
★主な症状
・親指の付け根が痛む
・ペットボトルのふたを開けると痛い
・洗濯ばさみをつまむと痛い
・鍵を回す動作がつらい
・親指の付け根が腫れる
・症状が進むと関節が変形することがある
中高年以降に多くみられますが、親指への負担が大きい方でも症状が現れることがあります。
ヘバーデン結節・ブシャール結節
指の関節に痛みや変形が生じる疾患
■ヘバーデン結節
指の第1関節(DIP関節)に生じる変形性関節症です。
関節の腫れや痛み、骨性の隆起、変形などがみられることがあります。
■ブシャール結節
指の第2関節(PIP関節)に生じる変形性関節症です。
関節の腫れや痛み、動かしにくさなどが現れることがあります。
★主な症状
・指の関節が腫れる
・指を曲げ伸ばしすると痛い
・関節が太くなる
・指の関節が変形する
・細かな作業がしにくくなる
・関節の動きが制限される
これらは加齢や遺伝的要因などが関係すると考えられています。
ただし、指の関節の腫れや痛みには、関節リウマチなどの炎症性疾患が関係する場合もあります。
複数の関節が腫れる、朝のこわばりが長く続くといった場合には、医療機関での検査が重要です。
手根管症候群
親指から薬指にかけてしびれが生じる神経障害
手根管症候群は、手首の手根管というトンネル状の部分で正中神経が圧迫されることによって生じる疾患です。
正中神経は、主に親指・人差し指・中指・薬指の親指側半分の感覚や、親指の一部の筋肉の働きに関係しています。
★主な症状
・親指・人差し指・中指がしびれる
・薬指の親指側にしびれが生じる
・夜間や明け方にしびれが強くなる
・手を振ると症状が軽くなることがある
・細かな作業がしにくい
・親指の付け根の筋肉が痩せることがある
症状が進行すると、ボタンを留める、硬貨をつまむなどの細かな動作が難しくなる場合があります。
手根管症候群は、手首の局所的な問題だけでなく、糖尿病や甲状腺機能低下症などの疾患と関連することもあります。
また、頸椎の神経障害などでも似た症状が現れるため、原因を正確に見極めることが重要です。
スポーツで起こりやすい手首・指の障害
手首や指は、スポーツの種類によって異なる負担を受けます。
特にボルダリングやクライミングでは、指先で体重を支えるため、日常生活では生じにくい大きな負荷が指の腱や靱帯に加わります。
ここからは、スポーツに特徴的な障害について紹介します。
指のプーリー損傷(腱鞘靱帯損傷)
ボルダリング・クライミングで注意したい指の障害
指のプーリーは、屈筋腱を指の骨の近くに保持する支持組織です。
指を曲げた際に、腱が骨から大きく浮き上がることを防ぐ役割があります。
ボルダリングでは、小さなホールドを保持する際に指を強く曲げることがあり、プーリーに大きな負荷が加わります。
特にA2プーリーやA4プーリーは、クライミングで損傷しやすい代表的な部位です。
★主な症状
・指の付け根付近が痛む
・指の手のひら側に痛みが出る
・ホールドを握ると痛い
・指を曲げる際に違和感がある
・損傷時に「パキッ」という感覚が生じることがある
・腫れや握力低下がみられることがある
損傷の程度によっては、プーリーが部分断裂または完全断裂する場合もあります。
重度の損傷では、屈筋腱が骨から浮き上がるボウストリング現象がみられることがあります。
クライミングで指に急激な痛みが生じた場合は、無理に登り続けないことが重要です。
損傷が疑われる場合には、必要に応じて超音波検査などによる評価が行われます。
指の側副靱帯損傷(突き指)
球技や格闘技で起こりやすい指の外傷
指の側副靱帯は、関節の左右に存在し、横方向への過剰な動きを防ぐ組織です。
バスケットボールやバレーボールなどでボールが指に強く当たった際や、格闘技で指が不自然な方向に曲げられた際などに損傷することがあります。
★主な症状
・指の関節が腫れる
・関節の左右に痛みがある
・指を横方向に動かすと痛む
・指の曲げ伸ばしがしにくい
・関節に不安定感がある
一般的に「突き指」と呼ばれる外傷には、靱帯損傷だけでなく、骨折や脱臼、腱損傷なども含まれます。
そのため、突き指を単なる軽い捻挫と判断することは適切ではありません。
強い腫れや変形、関節の不安定性がある場合には、医療機関での画像検査などが必要です。
手首の捻挫・靱帯損傷
転倒やスポーツ中の強い負荷によって生じる障害
手首には、複数の手根骨をつなぐ靱帯が存在しています。
転倒して手をついた際や、スポーツ中に手首が強制的に曲げられた際などに損傷することがあります。
代表的なものとして、舟状月状骨間靱帯損傷などが挙げられます。
★主な症状
・手首を動かすと痛む
・手首が腫れる
・手をつくと痛い
・握力が低下する
・手首に引っかかりや不安定感がある
手首の靱帯損傷では、適切な対応が遅れると関節の不安定性が残る場合があります。
また、転倒後の手首の痛みには舟状骨骨折などが隠れていることもあります。
特に親指側の手首に強い痛みがある場合は、骨折の可能性も考慮する必要があります。
尺側手根伸筋腱障害(ECU腱障害)
手首の小指側に負担がかかるスポーツでみられる障害
尺側手根伸筋は、手首を反らす動作や小指側に倒す動作に関わる筋肉です。
その腱は手首の小指側を通過しており、繰り返しの負荷によって腱障害が生じることがあります。
また、腱を保持する支持組織が損傷すると、腱が不安定になる場合もあります。
★主な症状
・手首の小指側が痛む
・手首を反らすと痛い
・手首をひねる動作で痛む
・スポーツ中に小指側の違和感がある
・腱がずれるような感覚が生じることがある
テニスやゴルフ、野球などのスポーツでみられることがあります。
TFCC損傷と症状が似ている場合もあるため、痛みの部位や動作による変化を確認することが重要です。
手首・指の痛みは、原因に応じた対応が重要です
ここまで紹介したように、手首や指の痛みにはさまざまな疾患や障害があります。
例えば、親指側の痛みでも、ドケルバン病と母指CM関節症では問題となる組織が異なります。
また、小指側の痛みでも、TFCC損傷や尺側手根伸筋腱障害など、複数の原因が考えられます。
スポーツ障害についても、筋肉や腱の使いすぎによる問題と、靱帯やプーリーの損傷では必要な対応が異なります。
【そのため、痛みがある場所だけでなく、以下のような点を確認することが大切です】
・いつから痛みがあるのか
・どのような動作で痛みが出るのか
・痛みが生じたきっかけは何か
・腫れや熱感があるか
・指の曲げ伸ばしに制限があるか
・しびれや握力低下を伴っているか
・日常生活やスポーツでどのような負担が加わっているか
ふうりん接骨院では、こうした症状や動作の特徴を確認し、手首・指だけでなく、必要に応じて前腕・肘・肩・体幹などの機能も評価しています。
なお、強い外傷後の痛みや変形、急激な腫れ、持続するしびれ、明らかな筋力低下などがある場合には、骨折や神経障害などの可能性があるため、速やかな医療機関での評価が重要です。
まとめ|手首・指の痛みを放置せず、原因を確認しましょう
手首や指の痛みは、仕事や家事などの日常生活だけでなく、スポーツ活動にも大きな影響を与えます。
痛みを我慢しながら同じ動作を繰り返すことで、症状が長引いたり、機能低下につながったりする場合があります。
特にボルダリングやクライミングでは、指や手首に大きな負荷が加わるため、症状に応じた負荷管理が重要です。
愛知県豊川市のふうりん接骨院では、手首・指の痛みに対して、身体の状態や動作の特徴を確認し、一人ひとりに合わせた施術や運動療法、セルフケアの提案を行っています。
痛みのある部分だけでなく、なぜ負担が集中しているのかを考えることを大切にしています。
ふうりん接骨院で行う手首・指の評価と施術方法
手首・指の痛みは、原因を見極めることが重要です
手首や指の痛みは、筋肉や腱への繰り返しの負担、関節の動きの制限、靱帯の損傷、神経の圧迫など、さまざまな原因によって生じます。
また、同じ場所に痛みがあっても、日常生活での使い方やスポーツの種類、身体の動かし方によって、負担がかかる仕組みは異なります。
例えば、親指側の手首が痛む場合でも、ドケルバン病や母指CM関節症など、複数の疾患が考えられます。
小指側の手首が痛む場合には、TFCC損傷や尺側手根伸筋腱障害などが関係している可能性があります。
そのため、痛みのある部分だけを施術するのではなく、どの組織に問題が生じている可能性があるのか、なぜ負担が集中しているのかを確認することが重要です。
愛知県豊川市のふうりん接骨院では、問診や身体評価を通して手首・指の状態を確認し、一人ひとりの症状や生活環境、スポーツ活動に合わせた施術を提案しています。
問診|痛みの原因につながる情報を確認
手首や指の痛みを評価する際には、症状が現れたきっかけや日常生活での負担を確認することが重要です。
ふうりん接骨院では、まず患者さんのお話を伺い、痛みの特徴や生活習慣などを確認します。
【主な確認項目】
・いつから痛みがあるのか
・痛みが出るきっかけはあったか
・手首や指のどの部分が痛むのか
・どのような動作で痛みが強くなるのか
・安静時にも痛みがあるのか
・腫れや熱感、しびれを伴っているか
・仕事や家事で手を使う頻度
・スポーツの種類や練習量
・過去に手首や指を痛めた経験があるか
特にスポーツをしている方では、競技特有の動作や練習量の変化なども重要な情報となります。
ボルダリングでは、ホールドの形状や保持方法、登る頻度、指に負担がかかった場面なども確認します。
こうした情報をもとに、痛みの原因となっている可能性のある組織や動作を整理していきます。
手首・指の関節可動域評価
関節が適切に動いているかを確認します
手首や指の動きが制限されていると、日常生活やスポーツで特定の組織に負担が集中することがあります。
そのため、手首や指の関節可動域を確認し、動かしにくい方向や痛みが生じる動作を評価します。
【手首の主な評価】
■掌屈(しょうくつ)
手首を手のひら側に曲げる動作です。
■背屈(はいくつ)
手首を手の甲側に反らす動作です。
■橈屈(とうくつ)
手首を親指側に倒す動作です。
■尺屈(しゃっくつ)
手首を小指側に倒す動作です。
これらの動作を確認することで、手首の可動域や痛みが出現する方向を把握します。
【指の主な評価】
指については、MP関節・PIP関節・DIP関節などの動きを確認します。
また、親指ではCM関節の動きも重要です。
・指を曲げる動作
・指を伸ばす動作
・指を開く・閉じる動作
・親指を他の指に向かい合わせる動作
・指を握り込む動作
これらを確認し、関節の動きや腱の滑走に問題がないかを評価します。
さらに、自分で動かした場合と、施術者が補助して動かした場合の違いなども確認します。
筋力・腱の機能評価
手首・指を動かす筋肉や腱の働きを確認
手首や指を動かす筋肉の多くは前腕に存在しています。
これらの筋肉から伸びる腱が手首や指につながり、握る・つまむ・曲げる・伸ばすといった動作を可能にしています。
ふうりん接骨院では、必要に応じて筋力や腱の働きを確認します。
【主な評価項目】
■手首の屈筋群・伸筋群
手首を曲げる筋肉と反らす筋肉の働きを確認します。
■指の屈筋群
浅指屈筋や深指屈筋など、指を曲げる筋肉の働きを確認します。
■指の伸筋群
指を伸ばす筋肉の働きや、指の曲げ伸ばしの協調性を確認します。
■握力・ピンチ力
物を握る力や、親指と他の指でつまむ力を確認します。
【抵抗運動による評価】
手首や指に軽い抵抗を加え、痛みの出現や筋力の状態を確認します。
ただし、急性の腱・靱帯損傷が疑われる場合には、強い抵抗を加える評価を避けるなど、組織の状態に配慮します。
靱帯・神経症状の評価
関節の安定性や神経の働きを確認します
手首や指には、関節を安定させる靱帯や、感覚・筋肉の動きを支配する神経が存在しています。
これらに問題が生じると、痛みだけでなく、不安定感やしびれ、筋力低下などが現れることがあります。
【靱帯の評価】
手首や指の靱帯損傷が疑われる場合には、受傷状況や腫れ、圧痛、関節の動きなどを確認します。
必要に応じて関節の安定性を評価しますが、急性期に無理なストレスを加えることは避けます。
特に、手首の舟状月状骨間靱帯やTFCC、指の側副靱帯などの損傷が疑われる場合には、慎重な判断が必要です。
【神経症状の評価】
手や指のしびれがある場合には、主に以下の神経の働きを確認します。
・正中神経
・尺骨神経
・橈骨神経
しびれの範囲や感覚の変化、筋力低下の有無などを確認します。
また、神経症状は手首だけでなく、肘や頸椎などの問題によって生じる場合もあります。
そのため、必要に応じて首や肩、肘の状態も確認します。
骨折や重度の靱帯損傷、進行性の神経障害などが疑われる場合には、医療機関での検査や診断を優先します。
ふうりん接骨院で行う手首・指の施術
関節調整|手首・指の動かしやすさをサポート
手首は複数の手根骨が連動することで、滑らかな運動を可能にしています。
また、指の関節も、それぞれが適切に動くことで細かな作業や強い把持動作を行うことができます。
関節の動きが制限されている場合には、周囲の筋肉や腱に負担が集中することがあります。
ふうりん接骨院では、関節の可動域や動作時の痛みを確認し、必要に応じて関節モビライゼーションなどの手技を取り入れます。
【主な施術対象】
・橈骨手根関節
・手根中央関節
・母指CM関節
・MP関節
・PIP関節
・DIP関節
関節の状態に応じて、無理のない範囲で動きをサポートします。
なお、骨折や関節の不安定性、急性の靱帯損傷などが疑われる場合には、関節に強い力を加える施術は行いません。
ラジオ波|筋肉や軟部組織への温熱アプローチ
ふうりん接骨院では、症状や組織の状態に応じてラジオ波による温熱施術を取り入れています。
ラジオ波は、高周波エネルギーを利用して組織に温熱作用を与える機器です。
温熱刺激によって局所の血流や組織の柔軟性に働きかけ、筋肉の緊張や動かしにくさの軽減をサポートします。
【主な施術対象】
・前腕の屈筋群
・前腕の伸筋群
・手首周囲の筋肉
・手のひらの筋肉
・慢性的な筋緊張がみられる部位
特に、前腕の筋肉が硬くなっている場合や、慢性的な負担によって動かしにくさが生じている場合などに、状態を確認しながら使用を検討します。
ただし、急性の炎症や腫れが強い場合、感覚障害がある場合などには、温熱刺激が適さないことがあります。
そのため、すべての手首・指の痛みにラジオ波を使用するわけではありません。
微弱電流|痛みのある組織への物理療法
ふうりん接骨院では、必要に応じて微弱電流による施術を取り入れています。
微弱電流は、非常に弱い電流を利用する物理療法です。
痛みのある部位や周囲組織の状態に応じて使用し、症状の軽減を補助することを目的としています。
【使用を検討するケース】
・手首周囲の軟部組織に痛みがある場合
・指の腱周囲に痛みがある場合
・スポーツによる繰り返しの負担がある場合
・手技療法や運動療法を補助したい場合
微弱電流の効果には個人差があり、腱や靱帯の損傷を直接修復することが確立されているわけではありません。
そのため、損傷の程度や症状を確認したうえで、必要な負荷管理や運動療法などと組み合わせて使用します。
運動療法|手首・指の機能回復を目指す
手首や指の痛みに対しては、筋肉や関節の状態を整えるだけでなく、適切な運動によって機能を回復させることも重要です。
ふうりん接骨院では、症状の程度や回復段階に応じて運動療法を取り入れています。
■手首の可動域訓練
手首の掌屈・背屈・橈屈・尺屈などを、痛みの少ない範囲で行います。
関節の動かしやすさを維持・改善することを目指します。
■指の腱滑走運動
指をさまざまな形に曲げ伸ばしすることで、屈筋腱の滑走を促す運動です。
腱の動きを維持する目的で行いますが、腱やプーリーの損傷が疑われる場合には、損傷の程度に応じた運動制限が必要です。
■前腕の筋力トレーニング
手首の屈筋群・伸筋群などを段階的に鍛えます。
手首を安定させる筋肉の働きを高め、日常生活やスポーツで必要な負荷に対応できる状態を目指します。
■握力・ピンチ力トレーニング
握る・つまむといった動作を、症状に合わせて段階的に練習します。
特に、指の腱や靱帯に問題がある場合には、負荷量や指の角度を調整することが重要です。
肘・肩・肩甲骨・体幹の機能評価と調整
手首・指の負担は身体全体の動きとも関係しています
手首や指は、肘・肩・肩甲骨・体幹などと連動して働いています。
そのため、手首や指に繰り返し負担がかかっている場合には、上肢全体の動きや身体の使い方を確認することも重要です。
例えば、肩甲骨の安定性が低下している場合や、体幹のコントロールが不十分な場合には、スポーツ動作で手首や指に負担が集中することがあります。
ふうりん接骨院では、必要に応じて以下の項目を確認します。
・肘関節の可動域
・前腕の回内・回外運動
・肩関節の可動域
・肩甲骨の動きと安定性
・体幹の安定性
・姿勢や重心のコントロール
これらの評価をもとに、必要な部位への運動療法や動作指導を行います。