【スポーツで股関節が詰まる・痛い!FAI(大腿骨寛骨臼インピンジメント症候群)の原因と身体の使い方】
2026/10/24
「深くしゃがむと股関節の前が詰まる」
「スクワットで股関節の付け根が痛い」
「ボルダリングで足を高く上げると股関節に違和感がある」
「股関節を曲げて内側にひねると痛みが出る」
スポーツをしている方の中には、このような症状を経験したことがある方もいるのではないでしょうか。
股関節は、歩行やランニング、ジャンプ、方向転換など、さまざまな動作に関わる重要な関節です。
特にスポーツでは、大きな可動域と高い安定性の両方が求められます。
その股関節に詰まり感や痛みが出る原因の一つとして知られているのが、**FAI(Femoroacetabular Impingement)**です。
日本語では「大腿骨寛骨臼インピンジメント」と呼ばれ、症状を伴う状態は「大腿骨寛骨臼インピンジメント症候群(FAI症候群)」と呼ばれます。
FAI症候群では、大腿骨と骨盤側の寛骨臼の形態的な特徴が関係し、特定の股関節運動で痛みなどが生じることがあります。
しかし、ここで知っておきたいことがあります。
股関節が詰まるからといって、必ずFAI症候群とは限りません。
また、骨の形に特徴があるからといって、必ず痛みが出るわけでもありません。
今回は、愛知県豊川市のふうりん接骨院が、FAIの解剖学的な仕組みから、股関節と骨盤の関係、スポーツ動作への影響、身体の使い方まで詳しく解説します。
1.股関節の前が詰まる感覚とは?
股関節の詰まり感とは、股関節を深く曲げたり、ひねったりした際に、足の付け根付近で動きが止まるような感覚や圧迫感が生じる状態を指すことがあります。
特に次のような動作で自覚されます。
・深いスクワット
・椅子からの立ち上がり
・階段を上る動作
・股関節を深く曲げるストレッチ
・ボルダリングのハイステップ
・サッカーのキック動作
・格闘技で脚を高く上げる動作
ただし、「詰まる」という感覚は主観的なものであり、その原因は一つではありません。
股関節の骨形態、関節唇、関節包、周囲の筋肉や腱など、さまざまな組織が関係する可能性があります。
また、股関節以外の問題によって鼠径部に痛みが出る場合もあります。
そのため、詰まり感が出る位置や動作、痛みの程度、症状が続いている期間などを確認することが大切です。
■股関節の前側が痛む理由
股関節の前側には、関節包、腸腰筋、大腿直筋、関節唇など、さまざまな組織があります。
これらの組織は、股関節の運動や安定性に関係しています。
股関節を深く屈曲すると、関節内の骨同士の位置関係が変化し、周囲の組織にも力が加わります。
FAI症候群では、骨形態の特徴によって特定の運動時に骨同士が早期に接触し、関節唇や軟骨などへ機械的な負荷が加わることがあります。
しかし、股関節前面の痛みがすべて関節内の問題によるものとは限りません。
痛みの原因を考える際には、股関節周囲の筋肉や腱、腰椎なども含めて確認する必要があります。
2.股関節の解剖学|大腿骨頭と寛骨臼の関係
FAIを理解するためには、まず股関節の構造を知ることが重要です。
股関節は、骨盤側の「寛骨臼」と、大腿骨側の「大腿骨頭」によって構成されます。
大腿骨頭は球状に近い形をしており、寛骨臼という受け皿の中で動きます。
この構造を球関節と呼びます。
股関節では主に次の運動が行われます。
屈曲・伸展
太ももを前後に動かす運動です。
外転・内転
脚を身体の外側や内側へ動かす運動です。
外旋・内旋
大腿骨を外側や内側へ回旋させる運動です。
これらの動きが組み合わさることで、歩行や走行、ジャンプなどの複雑な動作が可能になります。
■関節唇の役割
寛骨臼の周囲には、線維軟骨でできた「関節唇」が存在します。
関節唇は、寛骨臼の縁を取り囲むように付着しています。
主な役割には、股関節の安定性への関与や、関節内の密閉性を保つ働きがあります。
関節唇は股関節の正常な機能に重要ですが、繰り返しの機械的負荷などによって損傷することがあります。
FAI症候群では、関節唇損傷が併存する場合があります。
ただし、関節唇に画像上の変化がみられても、必ず症状があるとは限りません。
3.FAIの3つの形態|CAM型・Pincer型・混合型
FAIに関係する骨形態は、一般的にCAM形態とPincer形態に分けられます。
両方の特徴がみられる場合は混合型と呼ばれます。
① CAM形態
CAM形態では、大腿骨頭と大腿骨頸部の境界部分に骨の隆起や丸みの減少がみられます。
正常な股関節では、大腿骨頭と頸部の間に一定のくびれがあります。
しかし、CAM形態ではこの部分の形状が異なるため、股関節を深く曲げたり内旋させたりした際に、寛骨臼の縁と接触しやすくなる場合があります。
特に、股関節の屈曲と内旋を組み合わせる動作で問題となることがあります。
CAM形態は、成長期に高強度のスポーツを行っていた方で比較的多くみられることが報告されています。
ただし、CAM形態があるだけではFAI症候群とは診断されません。
症状のないスポーツ選手にもみられる骨形態です。
② Pincer形態
Pincer形態では、寛骨臼が大腿骨頭を覆う範囲や方向に特徴がみられます。
寛骨臼の被覆が大きい場合などに、股関節運動中の骨同士の接触が生じやすくなる可能性があります。
ただし、寛骨臼の形態は個人差が大きく、画像所見の解釈には注意が必要です。
特に骨盤の傾きによって、画像上の寛骨臼の見え方が変化することがあります。
そのため、単一の画像所見だけでPincer形態やFAI症候群を判断することは適切ではありません。
③ 混合型
CAM形態とPincer形態の両方の特徴を持つ場合です。
股関節の屈曲や回旋など、複数の方向で機械的な接触が生じる可能性があります。
ただし、骨形態の程度と痛みの強さが必ず一致するわけではありません。
■骨の形が違うだけではFAI症候群ではない
ここが非常に重要です。
FAI症候群の診断には、一般的に次の3つの要素が必要とされています。
・症状
・身体診察で確認される臨床所見
・画像検査で確認される骨形態
つまり、骨の形に特徴があっても、症状がなければFAI症候群とは診断されません。
反対に、股関節に痛みがあっても、画像検査でFAIに特徴的な骨形態が確認できなければ、別の原因を考える必要があります。
4.股関節の詰まりは骨の形だけが原因なのか?
股関節の動きには、骨形態だけでなく、筋肉、関節包、骨盤の位置、運動制御などが関係しています。
ただし、FAI症候群の原因をすべて筋肉の硬さや身体の使い方で説明できるわけではありません。
骨の形態的特徴がある場合、その形自体をストレッチや筋力トレーニングで変えることはできません。
一方、動作の方法や関節に加わる負荷を調整することで、症状が軽減する場合があります。
重要なのは、骨の形と身体の使い方を分けて考え、それぞれが症状にどのように関係しているかを確認することです。
■股関節の屈曲と内旋
FAI症候群では、股関節の屈曲や内旋で症状が誘発されることがあります。
例えば、深くしゃがんだ状態から膝を内側へ動かすと、股関節の屈曲・内転・内旋が組み合わされます。
この動作では、骨形態によっては関節内の接触が生じやすくなります。
ただし、同じ動作でも症状が出ない人もいます。
そのため、動作の見た目だけで異常と判断するのではなく、痛みの出る位置や範囲を確認することが大切です。
5.骨盤の傾きと股関節の詰まり感
股関節の動きを考えるうえで、骨盤の位置は重要な要素です。
股関節は大腿骨と骨盤によって構成されるため、骨盤の向きが変化すると、大腿骨と寛骨臼の位置関係も変わります。
■骨盤前傾と股関節
骨盤前傾とは、骨盤が前方へ傾く動きです。
骨盤の前傾が大きくなると、股関節を深く曲げる際の骨同士の位置関係が変化します。
その結果、特定の骨形態を持つ方では、股関節の屈曲時に症状が出やすくなる可能性があります。
■骨盤後傾と股関節
骨盤後傾とは、骨盤が後方へ傾く動きです。
深くしゃがむ動作では、股関節の屈曲に伴って骨盤の傾きも変化します。
骨盤の後傾によって、股関節の前方で生じる骨同士の接触条件が変化する場合があります。
ただし、骨盤を後傾させれば必ず症状が改善するというわけではありません。
骨盤の傾きには個人差があり、腰椎の動きとも関係するためです。
■骨盤を固定しすぎないことも重要
スクワットなどで「骨盤を絶対に動かしてはいけない」と意識しすぎると、股関節や腰椎の自然な運動が制限される場合があります。
反対に、骨盤が大きく動きすぎることで、目的とする筋肉に十分な負荷が加わらないこともあります。
大切なのは、骨盤を常に一定の位置に固定することではなく、動作に合わせて適切にコントロールすることです。
6.股関節周囲筋の働きとFAI
股関節の運動には、多くの筋肉が関わっています。
特にスポーツでは、股関節を動かす筋力だけでなく、関節を安定させながら動作を制御する能力が重要です。
■腸腰筋(腸骨筋・大腰筋)
腸腰筋は、大腰筋と腸骨筋を中心とした筋群です。
主に股関節の屈曲に関係します。
脚を持ち上げる動作や、股関節を深く曲げる動作で働きます。
ボルダリングのハイステップや、格闘技で脚を高く上げる動作でも重要です。
ただし、股関節の前面が痛いからといって、必ず腸腰筋が硬いわけではありません。
腸腰筋関連の痛みと、関節内の問題を区別することが必要です。
■大殿筋
大殿筋は、股関節の伸展に関わる大きな筋肉です。
スクワットから立ち上がる動作、ジャンプ、ダッシュなどで重要な役割を担います。
大殿筋の筋力や働き方によって、下肢全体の運動パターンが変化することがあります。
ただし、大殿筋が弱いことが直接FAI症候群の原因になると断定することはできません。
■中殿筋
中殿筋は、主に股関節の外転や骨盤の安定性に関係します。
片脚立ちや走行中の立脚期では、骨盤の側方への傾きを制御する働きがあります。
スポーツ動作では、股関節の位置を安定させるうえで重要です。
■深層外旋六筋
梨状筋、内閉鎖筋、外閉鎖筋、上双子筋、下双子筋、大腿方形筋などが含まれます。
これらは股関節の回旋や安定性に関わります。
ただし、股関節の角度によって筋肉の作用が変化する場合があります。
FAI症候群では、股関節周囲筋の筋力や運動制御に特徴がみられることがありますが、すべての方に共通するわけではありません。
7.スクワットで股関節が詰まる理由
スクワットは、股関節、膝関節、足関節が協調して働く運動です。
しゃがみ込む際には、股関節が屈曲し、骨盤や体幹の位置も変化します。
深くしゃがむほど股関節の屈曲角度が大きくなるため、FAI症候群の方では症状が誘発される場合があります。
■スクワットで確認したいポイント
まず確認したいのは、どの深さで痛みが出るかということです。
浅いスクワットでは問題がなくても、深くしゃがむと痛みが出る場合があります。
また、足幅やつま先の向きによって、股関節の運動条件が変化します。
そのため、足幅を少し広げたり、つま先の向きを調整したりすることで、動作中の不快感が変化する場合があります。
ただし、すべての方に同じフォームが適しているわけではありません。
股関節の骨形態や可動域には個人差があります。
スクワットでは、理想とされる一つのフォームに身体を無理に合わせるのではなく、自分の股関節に適した動作範囲を探すことが大切です。
『深くしゃがめない=柔軟性不足ではない』
深いスクワットができない場合、股関節や足首の柔軟性不足を疑うことがあります。
しかし、股関節の骨形態によって、動かせる範囲に違いがある場合もあります。
そのため、無理に股関節を深く曲げるストレッチを繰り返すことが、必ずしも適切とは限りません。
特に、股関節の前面に鋭い痛みが出る場合には、無理に可動域を広げようとしないことが重要です。
8.ボルダリングのハイステップと股関節の詰まり
ボルダリングでは、股関節の大きな可動域が求められます。
特にハイステップでは、足を高いホールドへ乗せるために、股関節を深く屈曲させる必要があります。
また、ホールドの位置によっては、股関節の外転や回旋も組み合わされます。
■ハイステップで股関節が痛む場合
高いホールドへ足を乗せた際、股関節の前側に詰まり感が出ることがあります。
このような場合、股関節の屈曲角度だけでなく、骨盤の向きや体幹の位置なども関係している可能性があります。
例えば、身体を壁に正対させた状態と、骨盤を少し回旋させた状態では、股関節に必要な運動角度が変化します。
そのため、足の上げ方や骨盤の向きを調整することで、症状が変化する場合があります。
■無理なハイステップは避けたい
股関節の前側に痛みがある状態で、無理に高いホールドへ足を乗せようとすると、症状を悪化させる可能性があります。
特に、股関節を深く曲げた状態で身体を引き上げる動作では、大きな筋力が必要になります。
痛みが続く場合には、ホールドの高さや課題の難易度を調整することも重要です。
■股関節の柔軟性だけでは説明できない
ボルダリングでは、股関節の柔軟性が高いことが有利になる場面があります。
しかし、柔軟性が高ければ必ず安全というわけではありません。
関節を動かせる範囲と、その範囲で力を発揮できる能力は別の要素です。
股関節の可動域だけでなく、筋力や運動制御を含めて考えることが重要です。
9.サッカー・野球・格闘技での股関節への負荷
FAI症候群は、さまざまなスポーツ選手で問題となることがあります。
■サッカー
サッカーでは、キック、ダッシュ、方向転換など、股関節の大きな運動が繰り返されます。
特にキック動作では、股関節の伸展から屈曲へと素早く切り替わります。
また、方向転換では股関節の回旋や内転が組み合わされます。
股関節の前面や鼠径部に痛みがある場合、FAI症候群だけでなく、内転筋関連の鼠径部痛なども考える必要があります。
■野球
野球では、投球や打撃動作において、股関節と骨盤の回旋が重要です。
股関節の回旋可動域が制限されている場合、動作の特徴が変化することがあります。
ただし、股関節の回旋制限があるだけでFAI症候群と判断することはできません。
■格闘技
空手やキックボクシングなどでは、股関節の屈曲、外転、回旋が大きく求められます。
特にハイキックでは、股関節を大きく動かす必要があります。
そのため、股関節の前側に詰まり感がある場合には、蹴り方や骨盤の動きなどを確認することが重要です。
柔軟性を高めることだけを目的に、痛みを我慢してストレッチを行うことは避けましょう。
10.FAIと股関節唇損傷の関係
FAI症候群では、股関節唇損傷が併存する場合があります。
股関節唇は、寛骨臼の縁に存在する線維軟骨組織です。
股関節の安定性や関節内の密閉性に関係しています。
FAIに関連する骨形態がある場合、特定の股関節運動で関節唇や軟骨へ繰り返し機械的な負荷が加わる可能性があります。
その結果、関節唇に損傷が生じることがあります。
■股関節唇損傷でみられる症状
股関節唇損傷では、次のような症状がみられる場合があります。
・鼠径部の痛み
・股関節の引っかかり感
・股関節を動かした際のクリック音
・深い屈曲での痛み
・スポーツ動作中の違和感
ただし、これらの症状は股関節唇損傷だけに特有のものではありません。
また、関節唇に画像上の変化があっても、症状がない方もいます。
そのため、症状だけで判断することはできず、必要に応じて医療機関での画像検査などを検討します。
11.FAIと間違えやすい股関節の不調
股関節の前側や鼠径部に痛みがある場合、FAI症候群以外にもさまざまな原因が考えられます。
■腸腰筋関連の痛み
腸腰筋は股関節の屈曲に関わる筋肉です。
脚を持ち上げる動作などで痛みが出る場合があります。
FAI症候群と症状が似ていることもあります。
■内転筋関連の鼠径部痛
サッカーなど、方向転換やキック動作が多い競技でみられることがあります。
内転筋の収縮や伸張によって痛みが誘発される場合があります。
■股関節唇損傷
股関節の引っかかり感や鼠径部痛などがみられることがあります。
FAI症候群と併存する場合もあります。
■変形性股関節症
関節軟骨や骨などに変化が生じ、股関節の痛みや可動域制限がみられることがあります。
年齢や股関節の形態など、さまざまな要因が関係します。
■大腿骨頸部疲労骨折
ランニングなどで繰り返し負荷が加わることによって発生する場合があります。
運動時の鼠径部痛が続く場合には注意が必要です。
特に、荷重時の痛みが強い場合や歩行が困難な場合には、速やかに整形外科での評価が必要です。
12.FAI症候群を疑う場合の身体評価
FAI症候群では、症状や身体診察、画像検査などを組み合わせて判断します。
身体評価では、股関節の可動域や痛みの誘発動作などを確認します。
■FADIRテスト
FADIRテストは、股関節を屈曲・内転・内旋させる検査です。
この動作で股関節前面や鼠径部の痛みが誘発されるかを確認します。
FAI症候群で陽性となることがありますが、ほかの股関節疾患でも陽性になる場合があります。
そのため、FADIRテストだけでFAI症候群を診断することはできません。
■FABERテスト
FABERテストは、股関節を屈曲・外転・外旋させる検査です。
股関節や骨盤周囲の症状を確認する際に利用されます。
ただし、痛みの場所によって考えられる原因が異なります。
■股関節の内旋可動域
FAI症候群では、股関節の内旋可動域が制限される場合があります。
特に股関節を屈曲した状態での内旋可動域を確認することがあります。
ただし、内旋制限があるだけでFAI症候群と判断することはできません。
■スクワット動作
スクワットでは、股関節の屈曲、骨盤の動き、膝や足首との連動などを確認できます。
どの深さで痛みが出るか、足幅によって症状が変化するかなどを確認することが重要です。
■片脚動作
片脚立ちや片脚スクワットでは、股関節周囲筋の働きや骨盤の安定性などを確認できます。
ただし、これらの動作からFAI症候群を直接診断することはできません。
あくまで身体機能を評価するための一つの方法です。
13.股関節が詰まるときのセルフケア
股関節の前側に詰まり感がある場合、無理に可動域を広げようとすることは避けたいところです。
特に、深い屈曲や内旋で痛みが出る場合には、その動作を繰り返すことで症状が悪化する可能性があります。
ここでは、一般的なセルフケアの考え方を紹介します。
① 痛みの出ない範囲で股関節を動かす
まずは、股関節を無理のない範囲で動かします。
深く曲げると痛い場合には、痛みの出ない角度までに制限します。
可動域を広げることだけを目的にせず、現在の症状に合わせて運動を行うことが大切です。
② 股関節周囲筋のトレーニング
股関節周囲筋の筋力を高めることは、股関節の機能改善に役立つ場合があります。
例えば、症状に応じて次のような運動が考えられます。
・ブリッジ
・股関節外転運動
・浅いスクワット
・段差を利用したステップ運動
ただし、運動中に股関節前面の痛みが強くなる場合には、負荷や運動範囲を調整する必要があります。
③ 骨盤と体幹の運動制御
股関節の動きは、骨盤や体幹の位置とも関係しています。
例えば、スクワットでは、骨盤と股関節が協調して動くことが重要です。
体幹を過度に固定するのではなく、動作に応じた自然な運動を意識します。
④ スポーツ動作の調整
ボルダリングでハイステップを行う際に痛みが出る場合には、足を乗せる高さや骨盤の向きを調整します。
スクワットでは、しゃがむ深さや足幅を調整します。
格闘技では、蹴りの高さや練習強度を一時的に変更することも考えられます。
重要なのは、痛みを我慢して同じ動作を繰り返すのではなく、身体の状態に合わせて負荷を調整することです。
14.FAI症候群は手術しないと改善しない?
FAI症候群に対しては、保存的な対応と手術療法の両方が選択肢となります。
保存的な対応では、運動量の調整、股関節周囲筋のトレーニング、動作の修正などが行われます。
これらによって、症状や身体機能が改善する場合があります。
一方、症状が長期間続く場合や、保存的な対応で十分な改善が得られない場合には、整形外科で手術療法が検討されることもあります。
ただし、骨形態に特徴があるからといって、必ず手術が必要になるわけではありません。
治療方針は、症状の程度、画像所見、活動レベル、本人の希望などを踏まえて判断されます。
特にスポーツ選手では、競技復帰までの期間や競技特性なども重要な要素になります。
15.スポーツ復帰で大切なこと
股関節の痛みが軽くなったからといって、すぐに以前と同じ運動強度へ戻すことが適切とは限りません。
スポーツ復帰では、痛みの程度だけでなく、筋力、可動域、動作の安定性などを確認することが重要です。
例えば、スクワットで痛みがなくても、ジャンプや方向転換で痛みが出る場合があります。
また、日常生活では問題がなくても、ボルダリングのハイステップなど、競技特有の動作で症状が出る場合があります。
そのため、競技復帰では段階的に運動負荷を高めていくことが大切です。
■競技特性に合わせた運動
ランニングでは、走行距離や速度を段階的に増やします。
サッカーでは、直線的なランニングから方向転換やキック動作へ進めます。
ボルダリングでは、股関節の深い屈曲を必要としない課題から始め、症状に応じてハイステップなどの動作を取り入れます。
格闘技では、低い位置への蹴りから、徐々に可動域や速度を高めていく方法が考えられます。
ただし、実際の復帰方法は症状や診断によって異なります。
16.ふうりん接骨院が大切にしている身体の評価
股関節の痛みを考える際には、痛みのある部分だけでなく、身体全体の動きを確認することが重要です。
愛知県豊川市のふうりん接骨院では、症状や状態に応じて、股関節の可動域、骨盤の動き、股関節周囲筋の働き、スポーツ動作などに注目します。
例えば、スクワットで股関節の前側が詰まる場合には、しゃがむ深さや骨盤の動き、足幅などを確認します。
ボルダリングでハイステップが難しい場合には、股関節の可動域だけでなく、骨盤の回旋や体幹の位置なども確認します。
また、股関節の痛みには、FAI症候群以外の疾患が関係する場合もあります。
必要に応じて、整形外科などの医療機関での診察や画像検査をおすすめすることがあります。
■身体の使い方を知ることが大切
同じスポーツをしていても、身体の使い方や関節の可動域には個人差があります。
そのため、すべての方に同じストレッチやトレーニングが適しているわけではありません。
大切なのは、現在の身体の状態を把握し、無理のない範囲で必要な運動を取り入れることです。
股関節の骨形態を運動によって変えることはできませんが、筋力や運動制御、動作方法を調整することで、症状に対応できる場合があります。
17.豊川市で股関節の痛み・詰まり感にお悩みの方へ
股関節の痛みや詰まり感は、スポーツのパフォーマンスに影響することがあります。
特に、深くしゃがむ動作や脚を高く上げる動作が必要な競技では、股関節の動きが重要です。
「スクワットで股関節の前が痛い」
「ボルダリングでハイステップができない」
「股関節をひねると詰まる感じがする」
「ストレッチを続けているのに違和感が変わらない」
このような症状がある場合には、無理に可動域を広げようとせず、痛みの原因を確認することが大切です。
股関節の痛みには、骨形態だけでなく、筋肉や腱、関節唇など、さまざまな組織が関係する場合があります。
また、FAI症候群が疑われる場合には、医療機関での診察や画像検査が必要になることがあります。
ふうりん接骨院では、股関節の動きや身体の使い方を確認し、スポーツや日常生活に合わせたケアや運動のアドバイスを大切にしています。
豊川市で股関節の痛みやスポーツ時の身体の不調にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
まとめ|股関節の詰まり感は骨の形だけで判断しない
FAI症候群は、大腿骨と寛骨臼の骨形態が関係する股関節の症状です。
CAM形態やPincer形態がみられる場合がありますが、骨形態に特徴があるだけで必ず症状が出るわけではありません。
また、股関節の前側に詰まり感があるからといって、必ずFAI症候群とは限りません。
股関節の痛みを考える際には、骨形態だけでなく、関節唇、筋肉、骨盤の動き、スポーツ動作などを総合的に確認することが重要です。
特に、スクワットやボルダリングのハイステップなど、股関節を深く曲げる動作で痛みがある場合には、無理に可動域を広げようとしないことが大切です。
股関節の動きを理解し、自分の身体に合った運動方法を見つけることが、スポーツを長く続けるための一つのポイントになります。
愛知県豊川市のふうりん接骨院では、身体の状態やスポーツ動作を確認し、一人ひとりに合わせたケアや運動指導を大切にしています。
股関節の痛みや詰まり感でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
※本記事は一般的な健康情報を提供するものであり、個別の診断や治療を目的としたものではありません。強い痛み、歩行困難、外傷後の症状、長期間続く鼠径部痛などがある場合には、整形外科での診察をおすすめします。
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ふうりん接骨院
住所:愛知県豊川市小坂井町大堀38−1
モデスト コザカイ 102
電話番号:0533-95-0192
豊川にてスポーツ特化の施術
豊川でボキボキしない整体を実施
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